足元から冬支度

/ 東洋医学, その他, 健康

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一気に寒さが際立つようになり、ただでさえ短い秋があっという間に過ぎ去っていきそうです。
昔から足元は冷やさない方が良いと言われていますが、どうしてでしょうか?

院の前のイチョウの葉が急激に色づきました。
もう2週間もすれば真っ黄色になるのじゃないでしょうか。

さて冒頭の足元を冷やさない方が良いということですが。
冷え性の方は、足が冷えないように気をつけるということは普段からやっているでしょう。
なぜ足元を冷やしてはいけないのか?


東洋医学の考えでは、陰陽が適切に循環することで身体を正常に保っています。
陰と陽のそれぞれが相反する性質を持っていて、一例を上げると

  • 陰:冷たい、下方、静的、硬い、女性、生産・・・他多数
  • 陽:熱い、上方、動的、軟らかい、男性、消費・・・他多数

下の方が冷たくなる、つまり足元が冷える陰陽はどうなってしまうのでしょうか?
陰陽は身体の中で絶妙なバランスで押し合って均衡を保っている状態と言いっていいでしょう。
そのため、身体の中で陰と陽のどちらか特定の性質が強くなってしまうと、陰陽がうまく循環できなくなったり、陰陽どちらかの働きを抑え込んでしまったります。
結果として身体の不調という形で表面に現れてくるのです。
仮に陰の性質が極端に強くなってしまうと、陽を上に押し上げ、陰は下にとどまり「冷えのぼせ」になってしまいます。
また酷い場合は、陽の力を抑え込んでしまい、急にひどくなるような不調や強い痛みを訴えることもあります。


少し西洋医学的なことにも触れると、体温を一定に保つ方法はいくつかあるのですが、最も代表的なものは血液です。
心臓から押し出された血液は、お腹や胸を通って手足へ向かいます。
お腹は内蔵や脂肪組織が多い関係で、手足よりも温度や保温性が高いため、血液がお腹を通るときに温められます。
その温められた血液が通った身体の部位も温まって、体温を一定にキープしくれています。

ただし、手足は身体の中心から遠いため、どうしても中心に比べると体温が低いのです。
そのため手足が冷えてしまうと、通る血液も急激に熱を奪われ冷えてしまいます。

血液が冷えるとどうなってしまうのでしょうか?
手足で冷えた血液は、心臓に戻る途中で再度お腹を通ります。
すると冷えた血液は内臓の熱で温められるのですが、同時に内臓は冷えてしまいます。
内臓は本来体温が高くないと正常に働けないところなので、結果として不調をきたしてしまうということです。



先日、夏用の涼し気なスリッパから少し起毛のあるスリッパに代えました。
少しでも暖かくして良くなってほしいので。
皆さんも、冬が来る前には足元から準備を終わらせておきましょう。



当院では、経絡を用いた全身調整の鍼灸施術で自律神経を調整し、快適に過ごすお手伝いをさせていただきます。
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