鼻をかんでもスッキリしない鼻詰まりの正体

/ 東洋医学, 健康

鼻をかんでもスッキリしない鼻詰まりの正体
春の花粉症の時期は過ぎた頃ですが、意外と多い鼻詰まり。
いくら鼻をかんでも通らない…なぜなのでしょうか?

30℃から20℃以下という5月とは思えない寒暖差と、連休明けの慌ただしさによる疲れが出てくる頃ではないでしょうか。
最近「カゼではないのに鼻が詰まる」という相談が多い気がします。
皆さん揃って仰ることが「いくら鼻をかんでもかんでも全く通らない」です。
実は、5月のこの時期は寒暖差や連休明けの疲れ等が重なり自律神経の乱れやすく、鼻のトラブルを引き起こしやすい条件が揃っています。
しかし、どうして鼻をかんでも鼻詰まりが解消されないのでしょうか?
身体では何が起きているのか、またその解決策を見ていきましょう。


・ 鼻をかんでも解消されない「本当の理由」

鼻が詰まっていると、つい「中に鼻水が溜まっている」と考えがちですが、実は多くの場合、その正体は鼻水ではなく、「鼻の粘膜の腫れ」です。
鼻の通り道には「鼻甲介(びこうかい)」というヒダ状の粘膜と骨からできた組織があります。
鼻甲介 {.inner_img}
これが、アレルギー反応や寒暖差による刺激、あるいは自律神経の乱れによって炎症を起こすと、粘膜にある大量の毛細血管が異常に拡張して、まるで風船が膨らむようにパンパンに腫れ上がってしまいます。
つまり、腫れた粘膜が空気の通り道そのものが物理的に塞いでしまっている状態なので、いくら鼻水を出そうと鼻をかんでも、出てくるものがないので鼻が通らないのです。
それどころか、無理に強くかみすぎることで、鼓膜を痛めたり、さらに粘膜を傷つけて炎症を悪化させたりすることもあるため注意が必要です。


・東洋医学から見た「鼻詰まり」

東洋医学では、鼻は五臓の「肺」と深く関わっています。
肺は呼吸と気を司っています
肺は気を調節していて、その気の一つで身体の表面をガードするバリア機能を持った衛気という気のコントロールしています。
鼻と肺の関わりから、鼻詰まりが起きやすい理由を東洋医学的に見ると大きく2つの要因が見えてきます。

「気」の滞りと自律神経:
気の巡りが滞ることを気滞と呼びます。
気が滞ると血行も悪くなり、鼻の粘膜に余分な熱や水分が溜まって腫れて鼻詰まりを引き起こします。
特に5月のこの時期は環境の変化によるストレスで、気の巡りが滞りやすくなります。
「外邪」の侵入:
外邪とは身体の外から身体に対して悪影響を及ぼす自然現象や物質のことです。
この時期特有の激しい寒暖差や、目に見えない花粉・埃が外邪として鼻を攻撃します。
肺のバリア機能が追いつかなくなると、鼻の粘膜が過敏に反応し、防衛反応として腫れて鼻が詰まってしまうのです。


・自分でできる鼻詰まりの解決策

日常のちょっとした工夫で鼻の通りを助けることができます。
西洋医学、東洋医学双方の視点からご紹介いたします。

  • 西洋医学

    • 「蒸しタオル」で鼻を温める:
      濡らして絞ったタオルをレンジで30秒〜1分ほど温め、鼻の付け根に乗せてみてください。
      温熱刺激によって血管が拡張し、その後の反射で収縮するため、一時的に粘膜の腫れが引きやすくなります。
      蒸気を吸い込むことで粘膜の乾燥も防げます。

    • 休むときは上半身を少し高くする:
      横になると頭の方に血液が集中し、鼻の粘膜がいっそう腫れやすくなります。
      寝る時に枕を少し高くしたり、背中にクッションを入れたりして角度をつけるだけで、物理的に鼻の通りが楽になることがあります。

  • 東洋医学
    仕事の合間にもできる代表的なツボを2つご紹介します。
    鼻が詰まったらこれらのツボを「痛気持ちいい」強さで押してみましょう。
    上迎香・合谷 {.inner_img}

    • 上迎香:
      小鼻のすぐ横にあるくぼみの少し上です。
      人差し指をあて、鼻の骨に向かって少し強めに、斜め上に押し上げるように刺激します。

    • 合谷:
      手の人差し指と親指の付け根のV字部分。
      顔周りの血流を改善すると言われていますが、割と万能なツボです。



鼻詰まりは、ただ息苦しいだけでなく、集中力の低下や睡眠不足を招き、知らず知らずのうちに心身のストレスを増大させます。
もし、今回ご紹介したセルフケアを試してもスッキリしない場合は、身体全体のバランスが崩れているサインかもしれません。



当院では、経絡を用いた全身調整の鍼灸施術で自律神経を調整し、快適に過ごすお手伝いをさせていただきます。
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