ウォームアップとクールダウンはどっちっが大事?

/ 健康

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皆さんは、普段運動していますか?
当院に来られている方の中にも、最近運動を始めましたという方が増えました。
そこで、ウォームアップ(準備体操)とクールダウン(整理体操)についてお話したいと思います。

健康のために運動を始めたのはいいのだけれど、脚や腕が疲れやすいという話も伺います。
そういうときは決まって、「クールダウンはしていますか?」とお聞きします。
すると多くの方が、「ウォームアップはしているけど、クールダウンはしてませんねー」と仰います。


●ウォームアップとクールダウンの意義

そもそも、なぜウォームアップとクールダウンをするのでしょうか?
「ケガをしないため」という答えをよく聞きます。
これは確かに正しいです。

ウォームアップは、運動前に軽く身体を動かしたりストレッチを行ったりすることで身体(主に骨格筋)を温めて血流量を増やすことが目的です。
身体が温まり血流が増えると、運動時に筋肉がスムーズに動かすことができるので、運動時のパフォーマンスの向上が見込めます。
また、運動中に仮に急な動きを行った場合でもスムーズに筋肉が動いてくれ、動きに対応できるのでケガをしづらくなります。

クールダウンは、運動で使用した筋肉を軽く動かしたりストレッチを行うことで、筋肉に溜まった血液を押し流し、新鮮な血液が流入しやすくすることが目的です。
運動で筋肉を動かすとき、筋肉は普段以上の酸素と栄養を必要とします。
そのため一時的に血液を筋肉に溜め込ん(うっ血)で、酸素や栄養の受け渡し時間を長くして効率よく酸素と栄養を使おうとします。
運動が終わった後もうっ血は続いていて、酸素や栄養が豊富な新鮮な血液が流入しづらい状態になっています。
そこでクールダウンを行って新鮮な血液が流入すると、運動後の疲労回復の促進が見込めます。
ちなみに筋肉のうっ血が続いていると筋肉のハリを感じが出やすくなります。
疲労の回復が早まることで、筋肉のハリ感がへって普段の生活内での動きに影響を出しずらくしてくれます
筋肉痛になりやすい方や、運動した後日に足腰など身体に痛みが出やすい方は疲労の回復が追いついていないと思われます。

ここまで読んでいただくと気がつく方もいるといるかもしれませんね。
ウォームアップは運動中に起きることを対象にしたもの、クールダウンは運動後に起きることを対象にしたものとなっていて、全く別の目的があるのです。


●どっちが大事?

さて、ここでタイトルにもなっている、「どっちがより大事なのか?」ということですが・・・
結論から言えばどちらも同じくらい大事です。

ただ、強いて言うならばクールダウンの方が大事だと考えています。(個人の意見なので参考程度に読んで下さい)
なぜかと言うといくつか理由があります。

  1. 一般的に皆さんが運動する場合、健康維持を目的とした運動のことを指し、スポーツ選手のような強度の高い競技レベルの運動はあまり行わないと思います。
    仮に強度が高くても速めのジョギングや軽い筋トレ程度ものが多いでしょう。
    この場合、余程のことがない限りはケガをするほどのことは少ないと思います。
    ただし既に身体に不調を抱えている場合は、しっかりとウォームアップを行うべきです。

  2. 例えばテニスをする場合、いきなり激しい打ち合いをする方は少ないと思います。
    最初は「軽めのラリー等」をする方が多いのではないでしょうか?
    この「軽めのラリー等」自体がウォームアップになるためです。

  3. 先ほど、「ウォームアップは運動中に起きることを対象にしたもの、クールダウンは運動後に起きることを対象にしたもの」と書きました。運動中と運動後を比較すると運動後の時間の方が長く、疲労が抜けない状態だと身体に負荷がかかり続けます。
    その時間が長いほど、ケガをするタイミングが何度も訪れるのでリスクが跳ね上がります。
    また疲労が抜けきらないと、次に運動するときにウォームアップを行っても筋肉が動かしづらくなってしまいます。

  4. 運動を開始しても、身体に不調を感じたらそもそも運動を中断すると思います。

いかがでしたか?
ウォームアップとクールダウンでは目的が違うみたいですね。
目的が違うため、当然ながらウォームアップもクールダウンも両方ともとても大事です。
ですが、運動をするときはできればクールダウンもしっかり行って下さい。
私自身、短距離走の選手をしていますが、ウォームアップとクールダウンを1:2くらいの比率で行っています。
疲労が抜けないと、翌日以降のパフォーマンスに影響が大きく出るので・・・😓



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