脚4の字寝!?

/ 健康, 睡眠

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※当記事の内容、は当事者の許可を得て書いています。
ある方からの相談で、「寝るときにいつも右脚を曲げて『4の字』にしないと寝られないんです」と仰るのです。
この寝方をここでは「脚4の字寝」という仮称で呼ぶことにします。
「何か問題があるのかな?」と気になっておられたのでお答えします。

以前、寝るときにバンザイしないと寝られないバンザイ寝の記事を書きました。

参考ブログ記事
バンザイで寝る!?

それを読んだ方から質問をいただいたので、承諾を得てこちらも記事にさせてもらいました。
冒頭の通りで、寝るときに脚を「4の字」にしていないと違和感が出てくるそうで、酷いときは両膝を曲げて足の裏を合わせるようにして寝ているそうです。
ちなみにこの方は、以前はバンザイ寝までしていました…💧
通い始めてからバンザイ寝はしなくなったそうです(良かった…)


●脚4の字寝の原因

まずまっすぐ仰向けに寝てもらったところ、「なんとなく落ち着かない」「変な感じ、違和感?」というような感じでした。
当初ご本人はベッドのせいかなと思っていたようですが、今回は関係ないようです。
家のベッドでも、当院のベッドでも、ましてや床でも同じ感覚が出現しました。
こういった、脚4の字寝の方が落ち着いて寝られることにはちゃんと理由があります。

脚4の字寝の姿勢は、正確には『股関節を屈曲、外旋させた(曲げて、外にひねった)状態』です。
なぜこの姿勢が落ちくのか、足を伸ばして仰向けになると落ち着かないのか。
こういった方は、自覚症状があるかどうかは別として、反り腰になっていることが圧倒的に多いです。
相談された方も、仰向けになって腰の状態を確認したところ、ベッドと腰の間にしっかりと隙間ができていました。
私の両手を重ねて隙間に入れてもまだ余裕があるほど…


●反り腰の原因

人間の脊椎(背骨)は生理的弯曲といってもともと前後に湾曲しています。
腰椎(脊椎の腰部分)は前弯(お腹側に湾曲)しています。
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本来、仰向けになると重力がかかるので、隙間はできたとしても狭いはずなのです。
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こういった方は前弯を強くしている原因があります。
多くは腸腰筋という筋肉の過緊張下部腹筋の出力低下です。
腸腰筋は腸骨筋、大腰筋、小腰筋という3つの筋肉の呼称で、股関節の屈曲と外旋、腰椎の安定化をしてくれています。
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今回は腸腰筋の中でも主に大腰筋、少し腸骨筋が関わっています。

大腰筋は腰椎の椎体と肋骨突起から始まって、お腹の方に向かって伸びたあと鼠径靭帯の下を通って、大腿骨の小転子に終わります。
腰から前に向かって出てくる少し変わった筋肉ですね。

大腰筋は、特に階段を登るなど大きく膝を上げるときに力を発揮してくれています。
しかし過緊張の状態になると、うまく力が抜けず、筋肉が縮こまった状態で固まってしまいます。
そうなると常に股関節を少し曲げた状態になってしまい、仰向けにで膝を伸ばすような姿勢だと、下の図のように腰が浮いてしまうのです。
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しばらくこの姿勢が続くと、腰椎に負担がかかってしまい、周りの筋肉にも疲労が出てくるため落ち着かないという結果になってしまいます。
その落ち着かないを避けるために、脚を4の字にして股関節の屈曲と外旋を行うことで大腰筋に余裕を持たせているのです。
さらに下部腹筋がうまく動かなくなっている(いわゆる下腹ポッコリ)と、反り腰を悪化させる傾向があります。

この方、施術後は足を伸ばして寝られるようになりました。



実は、この脚4の字寝は珍しいものではなくなってきています。
現代人はデスクワークの方がが多く、股関節を屈曲させた状態で動かない時間が多くなっています。
そのため大腰筋を含めた、股関節を屈曲させる筋肉の運動が足りずに固くなっている方が多いです。


●大腰筋ストレッチ

今はまだ脚4の字寝で済んでいますが、反り腰は腰痛の原因になることが多く、また場合によっては腰椎椎間板ヘルニアや狭窄症、すべり症等を助長させる可能性もあります。
そうなる前になにか手を打っておいたほうが絶対にいいですよ!

まずは運動が第一です。
大腰筋を動かすことで筋の柔軟性を取り戻すことができます。
できれば大きく足をあげて歩いたり階段を登ったりがいいのですが、膝に問題を抱える方は注意が必要です。
足をあげる動作の場合、下腹を意識して上げてください。

またストレッチも効果的です。
大腰筋のストレッチは難易度が高いものが多いのですが、その中でも比較的簡単なものや寝たままでもできるものがあるのでご紹介いたします。

立って行うことに不安がある方は、寝たままできるこちらをお試しださい

  1. 仰向けに寝た状態で、伸ばしたい方とは逆の膝を抱える
  2. 伸ばした脚の膝はしっかり伸ばして床面に着けるようなイメージで(赤い部分が伸びていればOK)
  3. 可能ならば腰が浮かないように、下腹を床面に向かって押し付けるようにする(下腹に力が入ればOK)
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立ってできる方はこちらの方が効果大です。

  1. 伸ばしたい方とは逆の足を前に出して、片膝立ちする(このとき何かに手を添えてバランスをとっても良い)
  2. そのまま体重を前にかける(赤い部分が伸びていればOK)
    iliopsoas_stretch_standing {.blog_inner}



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